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お題でGO!
『音楽会』
「兄さん。今度、全学部合同の音楽会が開催されるんだって。知ってた?」
「いや?初耳。」
昼休み、カフェテラスで昼食後の珈琲を飲む兄弟(?)エドワードとアルフォンスは、今度開催される『音楽会』の話しをしていた。
「全学部って言ったら、幼等部から大院迄って事か?」
「そうみたいだね。」
「クラス数だけでも凄い数になるよなぁ。」
「うん。撲達は始めてだから想像つかないよね。」
「……クラスメートは何て言ってるんだ?」
「それが……皆その質問をすると逃げてっちゃうんだよ。」
「逃げる?」
エドワードが文献に置いて居た視線をアルフォンスに向ければ、困ったような顔をしている。『イジメ?』とも思ったが、アルフォンスの様に人当りの良い弟がクラスメイトから疎外されているとは考えにくい。
「どうして逃げるんだ?」
エドワードが放った疑問の呟きは、真後ろに居た学園の理事長が答えを与えてくれた。
「それは、この国の大総統の趣味が大きく反映されているからだよ。」
ロイは、自分の珈琲を持ち、さりげなくエドワードの横に腰を掛ける。エドワードは、帰ってきた答えの意味が解からずその続きを目線で促した。
「この『音楽会』は、『演歌オンリーの音楽会』だ。」
「「はぁぁぁぁぁぁ?」」
「今年で『十四回』を数える。……頑張りたまえ。」
「誰がそんなモンに出るかぁー!」
エドワードの絶叫は、校舎中に響いて行った。
お題元:とにかく笑いに走りたい五つのお題より
*まず無いだろう学校行事編*
『一、演歌オンリーの音楽会』