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Imaginary Heaven様(現在LINK先閉鎖)
管理人:遙様
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 初めてのKissは………

 東の島国から『友好の印』と送られて来たサクラと言う名の木は、ピンクの小さな花弁が整然と咲き圧倒的に綺麗だった。
その下で立つ蒼の軍服と黒髪は、俺の目から見ても綺麗とかカッコイイとかそんな感情を抱いてしまう。だから流された………。

 幻想的なその風景に目を奪われ、その言葉に耳を奪われ、その存在に魂を奪われた。

返事をする前に近付いて来るそいつの顔は、闇の瞳で俺を捉え思考までも奪って行った。目線を逸らさずその瞳を見詰めれば、唇が触れ合う瞬間にフワリと笑い俺にこう言った。

「Kissする時は目を閉じるものだよ。鋼の。」

その言葉に思考を取り戻し、弾かれたように身体を大佐から離した。だけど、背中に回った大佐の腕に阻まれ身体を離すことが出来ない。せめてとばかり顔を背け俯き舞い降りた花弁の絨毯を視界に入れた。

「……いきなり過ぎてる大佐が悪い。」
「それは失礼。」
「手が早いんだよ、俺の返事はどうした。返事も聞かず重要な事するんじゃねーよ!」
「『重要』ね。フム……鋼のはKissするのは初めてなのか?」
「はぁ?乙女ぶってる事聞くな!そんな事どーでも良いだろう!!」

腕で大佐の身体を突っぱねその場から離れ様としたけど、逆にその身体を強く抱かれ耳元で囁かれた。

「私が初めての人なら大変嬉しいじゃないか。」
「――― !!!」

顔に血が集まる程の恥ずかしさだった。
ジタバタとその腕の中で暴れてはみたが、体格差でその行動は呆気なく阻止されて逆に俺の瞳を捉える為片方の手で顎を固定された。

「どうなんだい、私が初めてかな?」
「悪徳業者みたいな顔してにやけるなっ!」
「では、その件は後ほどゆっくり聞くとしよう。」

顎を固定していた大佐の手は、するりと俺の後頭部に移動してその動きを止めた。

「さあ、瞼を閉じて。Kissしよう。」
「まだアンタに返事してねーじゃん!」
「聞くまでも無いよ。」
「自信満々……自惚れが強すぎんじゃねーの?」
「誉めてくれているのかな?さあ黙って。」

また近付いて来る黒の瞳を何時までも見て居たくて……羞恥心で逸らしたくて……。
俺は、触れる瞬間瞳を閉じた。

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